がんを早期に発見するためには、40歳代以上の年齢になったときに1年に1度の割合でがん検診を受診することが大切になります。女性特有のがんを発見するためには、それよりももっと早い年代であるがん検診が勧められているものもあり、子宮頸がんの検査においては年齢が20歳以上の方が対象となります。医療の分野においては研究を通じて有効性が科学的に証明された手法を優れているものと考える、科学的な根拠に基づいて行われる医療が常識となっています。がん検診における検査項目においても、実施によってがんの死亡率を低下させることができるという有効性について、科学的に証明されています。

胃がんのチェックには、胃のX線検査が行われています。バリウムという造影剤を服用することで、胃を空気で膨らませてから撮影を行います。人間ドックに含まれているがん検診では、一般的な自治体で行われる検診とは違って内視鏡検査を受けることもできます。肺がんの種類では抹消型と、中心型のタイプに分けることができます。

抹消型のがんの場合には胸部X線検査が適しており、中心型のがん検査においては痰の中にがん細胞が含まれていないか確認する喀痰細胞診が最適な方法となります。大腸がんでは粘膜の表面が出血して血液が便に混じる特徴がありますので、便潜血反応検査が有効な方法となります。便潜血反応検査による方法であれば、肉眼では確認することができない微量な血液も便に混じっているかどうか確認することが可能です。