人間ドックは一定の基準値に基づいて検査結果を判断していますが、医療機関によって基準値が異なる場合があります。統一的な基準値を推進している人間ドック学会がありますが、医療機関によって異なる基準値が採用されているため、一方では健康と判断されても別の医療機関では異常と判断される場合もあります。本来であれば統一した基準を基に運用していかなければいけないものですが、医療機関によって考え方が異なりますので厳しい基準値を採用していたほうが早く異常を見つけることができます。人間ドック学会から新基準が出されていますが、検査項目によって基準値が緩和されたり中には厳しくなったものもあります。
検査を受ける人にとっては検査結果が全てと捉えてしまいますが、検査結果が悪くても健康な人はいますし逆に基準値内でも病気にかかっている人もいます。医療機関ごとの基準値に対する考え方はそれぞれですが、継続して同じ医療機関で検査を受けると基準値以外からも分かることが出てきます。基準値の範囲内でも数値が急激に上昇または下がっている場合には以上が疑われますので、同じ医療機関で受け続けると時系列で健康状態を把握することが可能です。検査結果に対する扱いは完全に統一されているわけではありませんので、継続して受けていくことが重要だと言えます。
人間ドックは健康保険が使えないため費用の負担が大きいですが、健康状態を確実に把握できるためお金には変えられない大切さがあります。